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ビタミンA

ビタミンAとは


ビタミンA(Vitamin A) とは、レチノール (Retinol、ビタミンAアルコールとも呼ばれる)、レチナール (Retinal、ビタミンAアルデヒドとも) 、レチノイン酸 (Retinoic Acid、ビタミンA酸とも)(これらをビタミンA1と呼ぶ) およびこれらの3-デヒドロ体(ビタミンA2と呼ぶ)と、その誘導体の総称で、ビタミンの中の脂溶性ビタミンに分類される。化学的にはレチノイドと呼ばれる。狭義にはレチノールのみを指してビタミンAと呼ぶこともある。ビタミンAは動物にのみに見られる。なお、β-カロテンなど、動物体内においてビタミンAに変換されるものを総称してプロビタミンAと呼ぶ。プロビタミンAは動植物ともに見られる。

ヒト血液中のビタミンAはほとんどがレチノールである。血中濃度は通常0.5μg/ml程度で、0.3μg/mlを切るとビタミンA欠乏症状を呈する。

β-カロテンが体内で、小腸の吸収上皮細胞(あるいは肝臓、腎臓)において分解されてビタミン A になる。レチノイドの名前が網膜 (retina) に由来するように、網膜細胞の保護に用いられ、欠乏すると夜盲症などの症状を生じる。また、DNAの遺伝子情報の制御にも用いられる。


<ビタミンAの特性>


・水に不溶。
・酸化を受けやすい。
・乾燥、高温で壊れる。
・アルカリ条件下では比較的安定
・ビタミンEなどの抗酸化剤共存下では安定度を増す。


<ビタミンAの一日の所要量>


単位としては、国際単位(IU)を用いる。ビタミンAの国際単位はレチノール0.33μg/mlを 1IU とする。β-カロテンの場合、生体内におけるレチノールへの変換の際の収率が質量比で 1/2 であり、また、消化吸収率がレチノールの 1/3 になるため、β-カロテン6μgがレチノール1μgに相当する。なお、レチノール当量(RE)という表記もあり、この場合、1IU = 0.33μgREとなる。

0〜1歳 1000 〜 1300IU
1〜5歳 1000 〜 1500IU
6〜8歳 1200IU
9〜14歳 1500IU
成人男子 2000IU
成人女子 1800IU
授乳婦 3200IU
許容上限摂取量 成人で5,000IU
100000IU 以上の摂取では過剰障害を起こすことがある。

なお、New England Journal of Medicine 誌(1995年11月23日発行)の報告では、妊娠前後でビタミンA所要量は増加せず、非妊娠時でも妊娠期でも、成人女性の所要量は1800IU とされる。そのため、他の栄養素と異なりビタミンAの所要量は増加しないので、妊婦では過剰摂取に特に留意が必要だ、という見解もある。


<ビタミンAを多く含む食品>


いずれも表記は100gあたり。

肝油 
バター 有塩バターで1,600IU
牛乳 120IU
チーズ プロセスチーズで850IU
卵 鶏卵で460IU
強化マーガリン ソフトタイプのJIS上級マーガリンで5,500IU 
緑黄色野菜 例として、ほうれん草生葉で、2,100IU
レバー 豚レバーで39,000IU
ウナギ 蒲焼で4,500IU
日本人におけるビタミンAの供給源の構成は、緑黄色野菜50%、肉類15%、魚介・乳類10%、卵類10%。


<ビタミンAの摂取時の注意>


色の濃い野菜、例えば、人参、ピーマン、ほうれん草、かぼちゃを取る。

ビタミンAは高温において酸化・分解を受けやすく、また、油脂に溶ける性質がある。

「油を利用して調理したほうが摂取の効率がよく、短時間で調理できるバター炒めは良い調理法」と広く知れ渡っている。人参などは「植物中にあるビタミンAが調理中に添加された油にほとんど溶けることはなく、単純に茹でて調理したほうが、植物細胞壁を壊しもともとの植物中にある油脂(脂質)分と混ざり合って摂取効率がよい」との説もある(NHK[ためしてガッテン]2005年3月9日放送「にんじん!健康神話の大誤解」参照)。


現在日本では、通常の食生活を送る限り不足になることはあまりないが、授乳婦においては所要量が大幅に増えるため注意が必要。また、通常の食事で過剰になることも少ないが、外洋魚の肝臓による過剰摂取に注意すること。過剰摂取によるビタミンA過剰症(軽度であれば下痢などの食中毒様症状、重篤であれば倦怠感・皮膚障害など)がある。後述の医薬品を服用するなどで大量のビタミンAが体内に蓄積された場合、さらに催奇形性(奇形児が生まれる)のリスクが非常に高くなるので注意を要する。食品安全委員会のファクトシート「 ビタミンAの過剰摂取による影響」が詳しい [1]。なお、β-カロチンには過剰摂取による障害がない。

引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ビタミン、ミネラル、カロテノイド、アミノ酸、食物繊維、ムコ多糖類、タンパク質、乳酸菌、オリゴ糖、脂肪酸、ポリフェノールなど、健康食品に含まれる有益な栄養素などを細かく解説しています。健康食品やサプリメントを購入する前にぜひご一読ください。

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